来た。
今年もまた、この季節がやって来た。
頬を刺すような冷たい空気。
それでも、どこか清々しい静寂。
窓の外には、真っ白な世界と突き抜けるような青空が広がっている。
北海道という土地が見せてくれる、奇跡のようなコントラスト。
過酷でありながら、美しい。
日々の営みが、この雪の中にも確かに息づいている。
玄関先に積もる雪にそっと目をやると、
このサラサラとした結晶一つ一つでさえ、
太古から受け継がれた命のリレーのように思えてくる。
遥か昔から連なってきたその記憶が、
今この瞬間も静かに地上へと舞い降りているのだとしたら、
この風景すらも、どこか神聖に見えてくる。
人はきっと、この白の中に、
静けさや強さや、優しさや祈りを重ねて生きている。
またこの冬も、しっかりと刻まれていくのだろう。
それぞれの物語が。