夜の帳が下りて、
街の喧騒が少し落ち着いた頃――
雨に濡れた路面が、ライトの光を柔らかく反射していた。
東京駅。
赤レンガとモダンな高層ビルが共存するこの場所は、
建築物としての美しさはもちろん、
人の記憶を吸い込んでしまいそうな「重み」がある。
何万、いや何億という人の出会いや別れを
この駅は静かに見つめてきたんだろう。
そんな歴史に、自分の一歩が少しだけ重なる瞬間。
そこにいるだけで、なぜか胸がいっぱいになる。
誰もが一度は憧れた“大東京”。
その象徴のひとつとして、
東京駅は今日も、ノスタルジックな光をまとって
静かに佇んでいた。