KOJI
YAMAGUCHI

2025.08.31(sun)
「8月31日、夏の終わりに」

ツアーの合間、瀬戸大橋を渡った。

都内から朝一番の電車に飛び乗った。
揺られる車内から見える景色は、少しずつ高層ビル群から田んぼの緑へ、そしてどこまでも続く青空へと変わっていく。
たどり着いたのは千葉県・長生村。足を伸ばせば九十九里浜が広がる、夏の匂いが色濃く残る町だった。

ラジオ収録を終え、集まった仲間たちと向かった先は浜辺。
砂浜に立つと、潮風とともに波の音が身体に響いてくる。
真っ青な海を前にしているだけで、都会の喧騒から解き放たれるような気がした。

そして、待っていたのは浜焼き。
網の上で赤々と焼かれていく海老や貝の香ばしい匂い、殻が開く瞬間の音、そして口いっぱいに広がる海の味。
汗をかきながら夢中で頬張り、笑い合う時間は、ただ暑くて、熱くて、美味しくて、そして楽しかった。

夏の思い出は幾多とある。ライブの日々や仲間との旅、ふとした日常のひとコマまで。
けれど、この夏を最も“夏らしく”感じた瞬間は、きっとここだったのだと思う。

夕暮れどき、田んぼの向こうに沈んでいく夕陽を眺めながら、心の中でそっと刻んだ。
この一日が、2025年の夏を象徴する大切なワンシーンになるのだと。

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